冷麺。

この日は盛岡最終日。岩手山か種差海岸へ行くつもりだったが、あいにくの大雨。
早い時間に盛岡駅で友人とバイバイをして、彼女はそのままクルマで岩手県の北上へ、
私は北海道&東日本パスで函館へと向かうのである。
盛岡から八戸に向かうIGRいわて銀河鉄道線、そして八戸から青森に向かう青い森鉄道線は、青春18切符では乗車することが出来ないのだけれど、北海道&東日本パスでなら乗車することが可能だ。
まさに、痒いところに手が届くサービスだと思う!
そして青森駅から今度は青函トンネルを抜けて函館まで二時間弱で行ける列車、「スーパー白鳥」に乗る。
こちらは東日本パスを乗車券に出来るので、みどりの窓口で特急券だけ買い足す。1,730円。増税の煽り。
盛岡を出発したいわて銀河鉄道は、二戸~三戸ってあたりで完全に雨で不通になってしまった。近隣の秋田に行く花輪線も全部不通。
復旧の見通しナシで、行くも戻るも出来ないので、二戸からはやぶさでショートカットして八戸へ向かう。
だってこれを逃したら、二時間以上待つんですもの。

八戸から青森までの青い森鉄道線は、無事に動いていた。
夕刻、青森に到着したものの小雨。
スーパー白鳥に乗るまで一時間以上時間があったので、地図で見つけた「青森まちなか温泉」へ行くことにしてみた。
みどりの窓口から、徒歩五分くらい。
入場料420円だが、サウナも露天風呂もあって結構楽しめそうだ。私は時間が無かったので、腕時計をしたまま入浴した。
やはりここにも、地元の人との"会話"がある。

急ぎ足でお風呂から上がり、ぽかぽかになったところで駅へ戻ろうとすると、下駄箱の鍵がない。
全然時間が無いのに鍵がない。
受付のおばちゃんに「北海道まで渡る列車に乗りたいので急いでるんです!」と頼み込むが、
「無くすとねぇ、4000円かかるから探してねぇ!」と励まされる。
もはや靴を捨てて、裸足で走り出して列車に乗ろうとした時に、やっと靴を出してもらえる。
捨てようと思ってごめんよ、クラークス。
駅までは激走だ。
入浴したら更に痩せてしまったのか、ズボンが今にも脱げそうだ。
こういうときに自動改札を通るはずの切符も、何故だか通らなくて、何度も閉まる。
あられもない格好と、汗と雨とでワケがわからなくなった状態で駆け込み乗車。
ギリのギリ。
教訓。何と無くツイてない日は、大人しくしておくべきである。
で、無事に函館に到着し、今これを書いている。
日本ならどうにかなる、多分。

* Nikon D40x Cross processing.
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