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  09 ,2019

旅と音楽『studio iota label』代表。慣れ親しんだ土地と新たな世界への旅との行き来によって、常に新しい 【音楽】を紡ぎます。【流れるイオタ・Jimanica band set・シェリーズ】


プロフィール

maeda saki

Author:maeda saki
作曲家。ドラム&リズムプレイヤー。旅とカメラと本が好き。
映画音楽的(シネマティック)な曲作りを身上とし、目標は音楽を持って世界とコミュニケートする事。
そこにあるものを楽器に。いつでも、どこでも、いつまでも。

studio iota label 代表

「作曲・編曲・サウンドデザイン・効果音制作」
音楽歴は30年。作曲科卒業後、自身が作曲で参加するバンドでデビュー。
東京・ロンドン・ニューヨークで、セッションドラマー、音楽療法など経て、レーベル運営をしております。
ユニクロTシャツWeb音源制作。ロボット業界のAppleと呼ばれるユカイ工学の「家族をつなぐ、コミュニケーションロボット」"BOCCO" の音源制作。ビデオグラファー向けBGM制作でリクルート大賞受賞など。

「商品・人物・旅行写真撮影」
写真歴は9年。世界中を旅して写真作品を撮っています。
商品撮影、アー写の撮影、CDのジャケ写、企業様の撮影など。
旅と音楽をテーマにしたキュレーションサイト運営を行っています。

「記事執筆・ライティング」
音楽批評誌で「旅と写真」のエッセイを連載しております。
SEO対策のコンテンツライティング。
〈STUDIO WORKS〉

【これからのライブ】
◆7/15 O-NEST《Jimanica band set》
◆7/26 INTERNATIONAL CENTER BROOKLYN, NY
◆7/27 Showman's Jazz Club, NY
◆7/28  Red Lion , NY
◆8/6 音楽の友ホール《メロディオンフェスティバル in 東京 | 鈴木楽器製作所》
◆8/7 ゴキゲンヤガレージ《流れるイオタ》
◆8/23 四ッ谷Doppo《流れるイオタ》
◆9/8 青山 月見ル君想フ《流れるイオタ》
メールはこちらへ(お問い合わせ)

作品
前田紗希×tachibana(te') New album【PRIMAVERA Official Music Trailer】ポストロック /ピアノインストバンド 全試聴

前田紗希×VJ you:流れるイオタsolo set/ 旅の似合う音楽

彩雲ままならぬ / シェリーズ

クロニクル / ria

Intersection O / glow,59
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試聴
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音楽批評「ゴールデン」雑誌 (旅エッセイ寄稿、カヴァー写真の撮影)

robot girl(mp3) / 流れるイオタ

流れるイオタ(mp3) / 流れるイオタ

夕暮れサイケビート(CD) / シェリーズ
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流れるイオタ Twitter
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Category: バックパッカー 2015.(フィンランド、アイルランド、ドイツ、台湾)

Tags: 紀行文  日本の不思議スポット  B級スポット  廃墟  純喫茶  18きっぷ  北陸新幹線  金沢  武士の末裔  ちょっといい話し  

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ルーツを巡る旅.5 ~五木寛之も通った金沢の純喫茶【"ローレンス島"の魔女】~
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金沢の繁華街「香林坊」の路地の一角にある純喫茶。ここはちょっとした不思議スポットみたいです。



あまりにタイムスリップしているその建物は、"ローレンス塔"とか、"ローレンス島"とか呼ばれているらしい。 そして、「ローレンスの魔女」などと呼ばれている女主人がいるとか。

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ローレンス島ですって!♥

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鳥かごのような螺旋階段を、探検気分で上り、

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私はカメラを握りしめてドアを開けた。

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予想通りというか、期待通りというか、 ものものしいバロック音楽のレコードが掛かっている。 店内は満席だ。
「ちょっとだけ待っててね。ちょっとだけ。」
と話しかけてくれた気高いご主人。あなたが魔女なのですか!ソバージュ風の髪に、濃青のセーター、足元はマウンテンブーツだった。

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あれれ? めちゃくちゃ面倒くさくて、おどろおどろしい感じかと思っていたのに、全然そんなことない。 ちょうど一人、退店するところだったので、 すぐに窓際のソファ席に腰掛けることが出来た。

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店内には自然光が溢れていて、気持ちがあたたかく満ちてくる。

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魔女「メニュー探してくるわね」
 前田「探すとこから始めるんですか!?」
隣の席に座っていたご婦人が、フフッと笑う。

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魔女「メニューのここからここは全滅ね。食べ物とフロートは出来ないの。」と右下の一角を指差す。
 前田「全滅!!えっと、ではホットココア下さい」
魔女「お子ちゃまなココア、思春期のココア、大人のココアと出来るけど、どれがいい?」
 前田「甘いの下さい!」

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魔女「完全にお子ちゃまそれだと奥深さが足りないわねえ。思春期は甘さと苦味で葛藤してるわよ。 あなたも思春期の葛藤をもっと長く続けたかったと思わない?」

 前田「え…そうですねえ、じゃあ思春期にしてください!」

魔女「思春期ひとつね。(←いい!!) 思春期の調合だけでも五段階あるからね。あなたは子供寄りの思春期ね」。

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店内には、おしゃべりがうるさいようなグループのお客様は皆無で、 その時に居たのは、一人でゆっくりしたい地元の方か、私のようにネットを見て訪れた若い旅人のどちらかだ。
その中で魔女のおしゃべりが滔々と流れ続ける。 だけどうるさい感じは全然無くて、レコードに合わせている音楽のような感じ。


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作家の五木寛之氏が作家生活を始めた時に通って執筆の場にしていたのがここローレンスで、 直木賞の受賞の連絡を受けたという黒電話がいまだなお残っている。 わたしも何冊か読んでいます五木作品(・ω・)好きです。

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魔女は昔、学校の先生をしていたそうで、この店は親の代から続いているそうだ。
「病気になるのはほとんどストレスから。 気に入ったものを摂取し、イヤなものはしゃべって吐き出しておく。身体を壊すくらいならそうしておいたほうがいいでしょ?」
と話しながら、作ってくれている。今まさにストレスが吐き出されているのだろうか?
どうなるんだろう、私のココア??

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運ばれてきた飲み物は、かなり量が多い。壺のようなカップに入っており380mlあるそうだ。お菓子、二品付き。

魔女「今日のお菓子は、古(いにしえ)の地区の太鼓せんべいよ」

太鼓!ドラマーなので縁を感じてもいいですか?

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思春期のココアは苦くて、後味が甘い。ブレンドするときに甘いハチミツを混ぜてくれたそうだ。 確かに葛藤し合っている!

魔女「美味しい?」
 前田「 かなり美味しいです。思春期感じてます!」

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魔女「私は1950年生まれの65歳で、65歳になると兼六園の入場とかも無料になるのよ。 歳取るのを嫌がってる人がいるけど、私は色々免除になるから嬉しいの。 だって人はみんな平等に死ぬんだからね。」

魔女のおしゃべりが流れてゆく中で、列車の時間が近付いた私は、ココアを一気に飲みほしてから、席を立ってレジへ向かった。


「はい、これはお土産」
とお菓子を持たせてくれた。

ここはもう一種の完結された世界であり、きっと魔女は、明日も明後日も同じ。繰り返すのだろう。
まるで舞台女優みたい。


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手作りのドライフラワー。開いたお菓子の袋の切り口が、不意に涙が出そうになるほど美しく感じられた。


事実は小説より奇なり。

* OLYMPUS OM-D
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