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  10 ,2018

旅と音楽『studio iota label』代表。慣れ親しんだ土地と新たな世界への旅との行き来によって、常に新しい 【音楽】を紡ぎます。【流れるイオタ・Jimanica band set・シェリーズ】


プロフィール

maeda saki

Author:maeda saki
作曲家。ドラム&リズムプレイヤー。旅とカメラと本が好き。
映画音楽的(シネマティック)な曲作りを身上とし、目標は音楽を持って世界とコミュニケートする事。
そこにあるものを楽器に。いつでも、どこでも、いつまでも。

studio iota label 代表

「作曲・編曲・サウンドデザイン・効果音制作」
音楽歴は30年。作曲科卒業後、自身が作曲で参加するバンドでデビュー。
東京・ロンドン・ニューヨークで、セッションドラマー、音楽療法など経て、レーベル運営をしております。
ユニクロTシャツWeb音源制作。ロボット業界のAppleと呼ばれるユカイ工学の「家族をつなぐ、コミュニケーションロボット」"BOCCO" の音源制作。ビデオグラファー向けBGM制作でリクルート大賞受賞など。

「商品・人物・旅行写真撮影」
写真歴は9年。世界中を旅して写真作品を撮っています。
商品撮影、アー写の撮影、CDのジャケ写、企業様の撮影など。
旅と音楽をテーマにしたキュレーションサイト運営を行っています。

「記事執筆・ライティング」
音楽批評誌で「旅と写真」のエッセイを連載しております。
SEO対策のコンテンツライティング。
〈STUDIO WORKS〉

【これからのライブ】
◆7/15 O-NEST《Jimanica band set》
◆7/26 INTERNATIONAL CENTER BROOKLYN, NY
◆7/27 Showman's Jazz Club, NY
◆7/28  Red Lion , NY
◆8/6 音楽の友ホール《メロディオンフェスティバル in 東京 | 鈴木楽器製作所》
◆8/7 ゴキゲンヤガレージ《流れるイオタ》
◆8/23 四ッ谷Doppo《流れるイオタ》
◆9/8 青山 月見ル君想フ《流れるイオタ》
メールはこちらへ(お問い合わせ)

作品
前田紗希×VJ you:流れるイオタsolo set/ 旅の似合う音楽

彩雲ままならぬ / シェリーズ

クロニクル / ria

Intersection O / glow,59
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試聴
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音楽批評「ゴールデン」雑誌 (旅エッセイ寄稿、カヴァー写真の撮影)

robot girl(mp3) / 流れるイオタ

流れるイオタ(mp3) / 流れるイオタ

夕暮れサイケビート(CD) / シェリーズ
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Category: 生活

Tags: 写真家  ヴィヴィアン・マイヤーを探して  レビュー  感想  ネタバレ  Vivian  Maier  ドキュメンタリー  映画  シアターフォーラム  

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無名の女性天才写真家の秘密を探るアートドキュメンタリー映画「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」。
アメリカのある若者が、ネガフィルムの詰まった箱をオークションで手に入れる。そこにはヴィヴィアン・マイヤーという誰も知らない女性の名前とともに、傑作としか思えない写真の数々があった。写真共有サイトのFlickrにアップしてみると、「最高!」「これ大発見じゃん!」という声が山のように寄せられた。そして展覧会が開かれ、写真集が出版され、専門家からも「20世紀の写真史を書き換えたかも」と高い評価を得るようになる。

それにしてもヴィヴィアン・マイヤーとはいったい誰なのか。ネットには情報がなく何の手がかりもなかったが、2年ほどして再びグーグルで検索してみると、なんと1件だけヒットする。それは奇しくも、彼女が数日前に亡くなったという死亡記事だった。若者はその記事を手がかりに捜索をスタートし、そして間もなく驚くべき事実が明らかになってくる。
彼女は写真家でもなんでもなく、乳母を仕事にしていた孤独な女性だった。「まるでナチスの行進みたいに手を振ってガンガン歩くのよ」「いい人だったけど、変人だった」「秘密主義で自分のことはまったく語らなかったよ」。彼女を雇っていたお金持ちたちは生前のヴィヴィアンについてあれこれと語る。写真を趣味にしていたのは知っていたが、まさか彼女がそんな素晴らしい才能を持っていたとは、だれも気づいていなかった。
しかしその才能は知られないまま、彼女は寂しいだけの老後を送り、亡くなった。

出典 http://eiga.com/extra/sasaki/31/

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この映画は、「困惑」、「苦笑い」の顔から始まった。
彼女を雇っていた人たちへのインタビューのシーンだ。
そして重たい沈黙を破るように、ポツポツと言葉が入り始める。(上記オレンジ色の)

そう、20世紀の写真史を覆す女性天才写真家の職業は写真家でもなんでもなく
生涯ベビーシッター兼家政婦さんだった。

写真は15万枚以上も撮影しながら、親しい友人にも見せられる事がなく、
生前に1枚も公表されることがなかった。

ヴィヴィアンが渡り歩いた家々では、誰も彼女が優れた写真家だとは思いもしなかった。
だから、誰も質問をしたことがなかった。「なぜ写真を発表しないの?」と。

th_img_20140906171746_7555395d.jpg

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彼女の撮った写真は、
被写体への愛に満ちあふれている。

どのくらいの距離を持てば
被写体が一番自然な姿でいられるか。
それを引き出し、
共鳴する瞬間が来るのを待つ。

実はヴィヴィアン自身も「自分の作品がよいものだと自信を持っていた」
ことが、
現像所に宛てた手紙で明らかになっている。
セルフ・ポートレイトなども多数残している。

どうして最後まで公表することは無かったのか?
という事がこの映画の最大のウリになっている。

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映画はベビーシッターをしながら撮影にのめり込んでいた才気溢れる様子から徐々に暗さを帯びてくる。

おそるべき洞察力の持ち主だったからこそ「ベビーシッターという仕事は合っていたのでしょう。」と劇中前半では紹介され、子供達を街へ冒険に連れて行くエピソードなどが紹介される。

映画の後半になるにつれ、
今は大人になった子どもたちは当時を振り返って、
彼女からうけた仕打ち、
つまり故意的な意地悪や、虐待めいた事を告白し始める。

それからトラウマになってもおかしくないような怪しい場所に連れていかれた記憶を語る。(スラムや屠殺場など)

そんな狂気や闇の部分が見えてくる。 

人と関わるのが致命的に苦手であったため、トラブルが絶えなかった。

それは鋭い感性を持ちすぎていたからだった。

周りもそれを分かっていて最大限受け入れようとするのだけれど、常人には度を超えてしまう。

そして晩年は、孤独に蝕まれていく。
孤独は人を狂わせてしまうという事がよく分かった。

「人はなんのために写真を撮るのか」
「表現とは何か」「価値とは何か・・・」


ところで、ここで映画のチラシを見てみよう。
裏側にはびっしり、"その業界の著名人"らしき人からのコメントが寄せられていた。

業界人の野心やたくましさが感じられ、俗っぽいものも多くてげっそりガッカリする。

その中で、映画に同行した友人と私の中で、唯一「おっ!」っと目を引くコメントを発見した。

「撮り続ける事でしか世界と繋がれなかったんだ。
そんな彼女の孤独に寄り添えたのはカメラだけだったのだろう。」
(以下つづく)

写真家の川内倫子さんのコメント。

この言葉こそ、この映画の「ネタバレ」と言っていいほど、全てを凝縮した言葉なんじゃないかと思う。

そうなんだ。
「どうして最後まで公表することは無かったのか?」

という疑問は、もしかしたら最初からお門違いなのかも知れない。

(実際、ほとんどの写真はワンショットだそうだ。)

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表現=発表

どうしたってそこをセットに結びつけてしまいがちだけれど、
表現って本来、発表する事だけがゴールなんじゃないんじゃないの?

だってこの映画のチラシのウラを見てごらんなさい。
発表したらこんなに的外れなコメントがたくさん。

で、
通常なら賞賛には批判も伴う。叩かれる。出る杭は打たれる。

カメラを武器に街を冒険する事が自分自身への癒しだったのか、
現像するお金がなかっただけなのか。
発表する事でなにかが変わることが恐かったのか、

今となっては謎は謎のままだけど、

「どうして発表しなかったの?」
そうみんなが口を揃えていってしまうのは、

写真史を塗り替えるほどの見事なスナップの腕だったのと同時に、
写真から情熱があまりに感じられたからではないだろうか。

ちなみにヴィヴィアン・マイヤーの写真集は、
只今、全米売り上げNo.1の人気だそうだ。


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テーマ : 映画レビュー    ジャンル : 映画

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